変に処しては、まさに百忍を堅くして、以て成るを図るべし|菜根譚|
第七章 人と接するための心得
変に処しては、まさに百忍を堅くして、以て成るを図るべし
ー処変当堅百忍以図成ー 菜根譚 前集百十八
【菜根譚:明の洪自誠編。前集222条では人との交わり、事治、対応の道を説き、後集135条では退静閑居の楽しみを論じている】
書き下し文:
衰颯の景象は、就ち盛満の中に在り。
発生の機緘は、即ち零落の内に在り。
故に君子は、
安きに居りては、宜しく一心を操りて以て患を慮るべく、
変に処しては、まさに百忍を堅くして、以て成るを図るべし。