友なる者は、其の德を友とす|友也者、友其德也|孟子 萬章章句下|

第七章 人と接するための心得
友なる者は、其の德を友とす
ー友也者、友其德也ー 孟子 萬章章句下3
【孟子:七編。戦国中期の儒家孟軻の言行や学説を編集したもの。性善説や王道論は有名。四書の一つ】
原文:
孟子曰、
不挾長、不挾貴、
不挾兄弟而友。
友也者、友其德也。
不可以有挾也。
書き下し文:
孟子曰く、
長を挾まず、貴を挾まず、
兄弟を挾まずして友とす。
友なる者は、其の德を友とす。
以て挾むこと有る可からず。

意解:
年長であるとか、身分が高いとか、
身内に偉い人がいるとか、
そんな事は鼻にかけないで交際することだ。
友とは、お互いの持っている徳(道徳・思考)を尊重し共有するものである。
真の友とはお互いの人間性すべてを受け入れ合い、
尊重し合う付き合いだと述べている。
易経 繋辞上伝にも「二人心を同じうすれば、その利、金を絶つ」とある。
二人の男性が心を合わせて一致協力すれば、硬い金属でも断ち切るような
威力を発揮する(断金の交わり)という意味である。
史記 管仲伝にも「管鮑の交わり」がある。
男と男の固い友情を語っている。
*参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。
私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。
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