
知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ
第一章
知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ
ー智者楽水、仁者楽山ー 論語 雍也第六の二十三
{論語:十巻二十編。孔子や孔子の門弟の言行を記したもの。
儒家の聖典とされている。四書の一つ。}
{原文}
子曰、
知者樂水、仁者樂山。
知者動、仁者静。
知者樂、仁者壽。
{書き下し文}
子曰わく、
知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。
知者は動き、仁者は静かなり。
知者は楽しみ、仁者は壽し。

知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ
{意解}
孔子は「知者は動き、仁者は静かなり」と
動と静の対象に求めている。
「水」は「不尽の長江、滾滾として来たる」 (杜甫の詩/詩聖)
とあるように 日々流れ続ける河である。
知者もこれと同じで 智謀は次々と湧き出して、尽きず その行動も、
世の中の情勢に応じて自在に変化する。
「山」は「動かざること山の如し」 (孫子)と 動かざるものの形容である。
仁者も又 世俗的な物事に拘らず
自分の内面世界を守り 少しも動じない。
知者は水、仁者は山と 形容しているのである。
*不尽:尽きることのない
*滾滾:尽きることなく盛んにわき出るさま
*「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。
私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。