善く戦う者はこれを勢に求めて人に責めず|孫子 勢篇|
第八章 リーダーの心得
善く戦う者はこれを勢に求めて人に責めず
ー善戦者求之於勢不責於人ー 孫子 勢篇
【孫子:一巻。春秋末期の呉の孫武の撰した兵法書】
書き下し文:
故に善く戦う者はこれを勢に求めて人に責めず。
故によく人を択びて勢に任ず。
勢に任ずる者は、その人を戦わしむるや、木石を転ずるがごとし。
木石の性は、安なれば則ち静に、
危なればすなわち動き、方なればすなわち止まり、
円なればすなわち行く。
ゆえに善く人を戦わしむるの勢、
円石を千仞の山に転ずるがごときは、勢なり。
参考資料:WEB漢文大系、孫子 勢篇