吉人の辞は寡く、躁人の辞は多し|吉人之辞寡、躁人之辞多|易経|

第四章 着実に生きる

吉人の辞は寡く、躁人の辞は多し

第四章 着実に生きる

 

吉人きつじんすくなく、躁人そうじんおお

ー吉人之辞寡、躁人之辞多ー  易経 繋辞下伝 第十二章
(易経:「易」または「周易」ともいう。五経の一つ。卜筮(ぼくぜい)の法によって、倫理道徳を説いたもの。上下の「経」と、その注釈篇である。「十翼」からなり、十翼は孔子の編と伝えられている。)

{書き下し文}

まさにそむかんとする者は、そのず。
心中疑う者は、その辞わかる。

吉人きつじんの辞はすくなく、躁人そうじんの辞は多し。
善をうるの人は、その辞ゆうし、
その守を失う者は、その辞くつす。

うる:事実を曲げていう。作りごとを言う。

吉人の辞は寡く、躁人の辞は多し