その復びすべからざるを為にせば、則ち事敗るること寡し|中国古典 名言に学ぶ

その復びすべからざるを為にせば、則ち事敗るること寡し50,96

その復びすべからざるを為にせば、則ち事敗るること寡し50,96

第二章

自己を高める


そのふたたびすべからざるをためにせば、すなわち事やぶるることすくな

ー為其不可復者也、則事寡敗矣ー   韓非子 説林
{韓非子:二十五巻五十五篇。戦国時代の韓非の撰。
先秦時代の法家の学を集大成し、それに韓非の考えを加えたもの。
はじめ「韓子」と称したが、宋以後、
唐の韓愈と区別するため「非」の字を加えたもの。}

{原文}
桓赫日、「刻削之道、
鼻莫如大、 目莫如小。
鼻大可小、小不可大也。
目小可大、大不可小也。
挙事亦然。
為其不可復者也、
則事寡敗矣。」

{書き下し文}  
桓赫かんかくいわく、「刻削こくさくの道は、
鼻は大なるにくはなく、 目は小なるにくはなし。
鼻大なるは小にすべきも、小なるは大にすべからず。
目小なるは大にすべきも、大なるは小にすべからず。
事をぐるもまたしかり。
そのふたたびすべからざるをためにせば、
すなわ事敗ことやぶるることすくなし。

その復びすべからざるを為にせば、則ち事敗るること寡し50,96

その復びすべからざるを為にせば、則ち事敗るること寡し50,96

{意解}
「韓非子」のなかで、桓赫かんかくという人物が語っている。  

「彫刻をするときは、鼻はできるだけ大きく、 目はなるべく小さくとってから始めたほうが良い。なぜなら、大きな鼻は小さくできるが、 小さい鼻は大きくすることができない。小さい眼は大きくすることができるが、大きい眼は小さくすることができないからである。
これは彫刻だけではなく、どんなことにもあてはまる。修正しゅうせいがきかない部分を念入りに行えば、 滅多めったに失敗しないものだ
この後段の箇所が表題の言葉である。
 何事も、修正・復元(フィードバック)出来るかどうかを念頭に、それができないところは、十分な配慮と、慎重さをもって 対処するべきだ、と。

中庸 第二十章に「事予めすれば則ち立ち、予めせざれば則ち廃す」とある。何事も、十分な準備をして取り掛かれば成功し、それを怠れば失敗する。成功と失敗の鍵となるのは、色々あるが、先ずは準備と十分な配慮にかかっていると言っている。
物質的にも精神的にも、十分な準備と慎重さをもって、事を始めたいものである。

参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。

私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。

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