第二章 自己を高める
前事忘れざるは後事の師
ー前事之不忘、後事之師ー 戦国策
(戦国策:三十三篇。周の元王から秦の始皇帝までの戦国時代の謀臣、策士らの活躍を各国別に編んだもの。前漢の劉向の編。)
{原文}
前事之不忘、
後事之師。
{書き下し文}
前事忘れざるは、
後事の師。
{意解}
この「前事」とは 自分の体験や歴史をひも解き知り得た経験の意味が含まれる。
とくに、失敗の経験に学ぶ事が重要で同じ失敗を二度三度繰り返すことは、
賢明ではない。思い出したくない苦い経験であればあるほど
肝に銘じておくべきである。
論語 為政 第二に「学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆うし」とある。知っていても ”生きた知識 ”として身につけ、役立てなければ
「無知」と等しいだろう。己に落とし込んでいなければ
必要な時に頭に浮かんでこないもの!
実践で役立ち、磨かれてこそ知識も、人も本物になると思われる。
失敗を繰り返さなければ、進歩も期待できる。
*「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。
私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。