智、仁、勇の三者は天下の達徳なり|智仁勇三者天下之達徳也|中庸|

第一章 大きく生きる
智、仁、勇の三者は天下の達徳なり
ー智仁勇三者天下之達徳也ー 中庸
(中庸:もと「礼記」中の一篇であったが、後に四書の一つに数えられた。
孔子の孫の子思の撰と伝えられている。)
{原文}
智仁勇三者、
天下之達徳也
{書き下し文}
智、仁、勇の三者は
天下の達徳なり

{意解}
「達徳」とは、徳の中の徳。とりわけ重要な徳といった意味である。
徳は幾つもの要素から成り立っていて、そのなかでも、とりわけ重要なのが、
智、仁、勇の三つだと云っている。
まず第一の「智」とは、
1、深い読みのできる能力
2、ものごとを適切に処理できる能力
この二つの複合のうえに形成されている。
つぎの「仁」とは、
相手の気持ちや立場に立って考えてあげること。
つまりは思いやりの心。
むろん、その前提として、
「我も人なり、彼も人なり」という人間的共感が必要である。
「勇」とは勇気。
決断力といってもよいかもしれない。
進むにせよ退くにせよ、決断すべきときに、
きちんと決断できる能力、それが「勇」。
してみると、この三つの徳は、きびしい現実を生きていくうえで、
必要不可欠なものであると思われる。
論語 里仁第四 二十五に「徳は孤ならず、必ず隣あり」ともある。
仁:思いやりの心
義:人道に従うこと
礼:人のふみ行うべき道。社会生活上の定まった形式
智:理解し判断する力
信:嘘がないことで得られる信頼
考:敬愛の念
悌:年長者を敬う
忠:主君に尽くす
道徳的価値観は
他の人とともに共存している現代社会において重要だろう。
*参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。
私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。
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