寡きを患えずして均からざるを患う|不患寡而患不均|論語 季氏|

第三章 社会を考える

寡きを患えずして均からざるを患う50,96
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第三章 社会を考える

 


すくなきをうれえずしてひとしからざるをうれ

ー不患寡而患不均ー    論語 季氏第十六
(論語:十巻二十編。孔子や孔子の門弟の言行を記したもの。
儒家の聖典とされている。四書の一つ。)

{書き下し文}

孔子わく、きゅう、 君子はこれほっすとうをきて、
かならず之がすをにくむ。丘や聞く、国をたもち家をたもつ者は、

すくなきをうれえずしてひとしからざるを患う。まずしきを患えずしてやすからざるを患うと。
けだひとしければ貧しきこと無く、すれば寡きこと無く、安ければかたむくこと無し。
くのごとし。 ゆえ遠人えんじんふくせざれば、 すなわち文徳をおさめもっこれきたす。
すでに之を来せば、則ち之を安んず。 いまゆうきゅうや、夫子ふうしたすけ、
遠人服せずして、しかきたすことあたわず。 くに文崩ぶんほう離析りせきして、
しかまもること能ざるなり。しこうして干戈かんか邦内ほうないうごかさんとはかる。

吾恐る、季孫きそんうれいは、顓臾せんゆあらずして、 蕭牆しょうしょううちあらんことを。

分崩離析ぶんほうりせき:人心が君主から離れ、ばらばらになること。
干戈かんか:武力
邦内ほうない:国内
季孫きそん:桓公の血すじをうけた魯の御三家の一つ。
蕭牆しょうしょう内輪うちわ

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