
功の崇きはこれ志、業の広きはこれ勤
第六章
功の崇きはこれ志、業の広きはこれ勤
ー功崇惟志、業広惟勤ー 書経 周官
(書経:二十巻。「尚書」のこと。五経の一つ。堯、舜の伝説時代から夏、
殷を経て、周代に至る間の政治に関する記録。初めは単に「書」といったが、
宋代になって「書経」と呼ばれるようになった。)
{原文}
功崇惟志、
業広惟勤。
{書き下し分}
功の崇きはこれ志、
業の広きはこれ勤。

功の崇きはこれ志、業の広きはこれ勤
{意解}
高い業績、大きな事業を成功させるには、
しっかりとした「志:こころざし」を持つこと、
そして幅広い業績を上げるには何よりも
「勤勉:仕事や勉強に一所懸命に励むこと」でなければならないという。
「志:こころざし」とは、目標である。
考えもなくむやみに行動することを妄動というが、
妄動では よい結果は期待できない。
動けば動くほど、横道にそれかねない。
目標は大きいほどよいが、せっかく大きい目標を掲げても、
其れを実現するための手段方法が伴わなければ、
結局、計画倒れになってしまう。
そうならぬように必要なのが「勤:つとめる」ーそう、
継続的な努力だという。
「志」と「勤」は自転車の両輪にあたるだろう。
人生設計においても、同じことが言える。
できれば、一生を通しての目標を掲げたい。
少なくとも、数年の目標は立てたいものである。
あとは「勤」、熱意と努力で
自転車のペダルをこぎ続けるだけである。
*参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。
私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。