疑行は名なく、疑事は功なし|疑行無名、疑事無功|史記 商君列傳|

第六章 成功の心得
疑行は名なく、疑事は功なし
ー疑行無名、疑事無功ー 史記 商君列傳
(史記:百三十巻。前漢の司馬遷が撰した、中国最初の通史です。上古の黄帝から、漢の武帝までの歴史を紀伝体で記しています。)
{原文}
疑行無名、
疑事無功。
{書き下し文}
疑行は名なく、
疑事は功なし。

{意解}
「疑行」とは、確信を欠いたあやふやな行動。「疑事」も同じような意味。
何事に於いても、やるからには自信を持って断行しなければならない。
あやふやな気持ちでやったのでは、名誉も得られないし成功もしないと言う。
始皇帝の秦国は、その昔、商鞅という宰相が国政改革を行って
富強の礎を築いた国である。其の改革を断行した時、
商鞅が王を説得したことばといわれる。
「強国を目指すなら、先例にとらわれず、風習にひきずられず、
大胆に改革を進めなければならない」と。
ただし、商鞅はいたずらに不退転の決意だけを強調したわけではない。
この言葉からも解るように、綿密な調査と十分な準備の必要性もあわせて語っている。
なぜなら確信というのは、それがあって初めて生まれてくるものであるから。
*参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。
私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。
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