大人は言必ずしも信ならず、行必ずしも果ならず|中国古典 名言に学ぶ

Pocket
Facebook にシェア
このエントリーを Google ブックマーク に追加

 

第八章

大人たいじんげんかならずしもしんならず、こうかならずしもならず

ー大人者言不必信、行不必果ー  孟子 離婁りろう章句下
孟子もうし:七編。戦国中期の儒家孟軻もうかの言行や学説を編集したもの。
性善説や王道論は有名。四書の一つ】

原文:
孟子曰、
大人者元不必信、
行不必果、
惟義所在。

書き下し文:
孟子曰もうしいわく、
大人たいじんげんかならずしもしんならず、
こうかならずしもならず、
ただところのままにす。

大人たいじん:おとな、成人
:利害をすてて条理に従う。公共のために尽くす気持。

意解:

田中角栄元首相が北京に乗りこんで、当時の周恩来総理と
国交回復の交渉をしたときのこと。周恩来から角栄氏に一枚のメモが渡された。
見ると、「言必信、行必果」と書かれてあったという。

「言必ず信、行必ず果」約束したことは必ず守ってくださいよ、
やりかけた仕事は必ず最後までやり通してくださいよ、と読める言葉だ。

この言葉の出典は「論語」であるが、必ずしも褒め言葉とは言い難い。
なぜなら、この程度のことができなかったら、
そのへんのカスみたいな政治家と同じにみなしますぞという意味が、
言外に込められている言葉であるからだ。

それを間接的に語っているのが、「孟子」のこの言葉である。
大人は、必ずしも「言必信、行必果」にこだわらないのだという。
では、大人にとって第一義的に重要な事は何か。
「ただるところ」と「孟子もうし」は断言している。
」のまえには、前言を取り消しても、
いっこうにさしつかえないのだという。

:儒教における五常の一(仁・義・礼・智・信)。
人として守るべき正しい道。道義。

*参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。

私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。

 

ナオン について

美容業界での長年のマネージメント能力を活かし、 人生の選択時により善い選択(決断)の一助になればと、 中国古典の「意解」に取り組んでます。 古希を目前にして振り返れば、 その折々により善い選択(決断)が出来なかった事、 心ならずも人の心を傷つけてしまった事に、 後悔の思いは数知れず、走馬灯のように過ります。 私のように後悔先に立たずという思いは 読者には少しでも避けてほしいとの思いで ”中国古典 名言に学ぶ 総集編”を作成しました。
カテゴリー: リーダーの心得 タグ: , , , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください