智は禍を免るるを貴ぶ|中国古典 名言に学ぶ

智は禍を免るるを貴ぶ50,96

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第八章

わざわいまぬがるるをたつと

ー智貴免禍ー  三国志 蜀書十 劉彭廖李劉魏楊傳第十
【三国志:六十五巻。正史の一つ。漢滅亡の後、
天下を三分した三国(魏、呉、蜀)に関する史書。五代の晋、陳寿の撰】

原文:

智貴免禍
明尚夙達。

書き下し文:

わざわいまぬがるるをたつとぶ、
めい夙達しゅくたつたっとぶ。

夙達しゅくたつ:幼くて知能のすぐれていること。

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意解:

智謀、知略など、「智」という言葉から連想されるのは、すばらしい頭のえであり、切れる人物のイメージである。たしかに、そうにはちがいないのだが、しかし、ほんものの「智」とは、派手に目立つようなものではないようだ。

たとえば、倒産しそうな会社を立て直したというようなだれにでもそれとわかる「智」は、「智」は「智」でも、まだレベルの低い「智」であるらしい。それを語っているのが、表題のことばである。「智」の重要な働きは、禍を免れることにあり、聡明の優れた点は、早く物事の道理を理解する事であるというのだ。

つまり、倒産会社を立て直すよりも、会社を倒産の危機にいたらしめないように経営する。
これこそが、ほんものの「智明」なのだという。

だから、こういう「智」は大向こう(舞台から最も遠い客席)をうならせるようなものではなく、ありようとしてはきわめて地味なのだ。組織のリーダーに必要とされるのは、じつはこういう「智明」なのである。

管子 牧民 六親五法に「ただ有道者のみ能く患をいまだ形れざるに備う」とある。「有道者」とは、すばらしい徳と能力をもった人物のことである。この場合は立派な指導者といった意味。そういう人物であってこそ、はじめてわざわいを未然に防ぐことができるのだという。その理由として「管子」は、つぎの二点をあげている。
一、時宜じぎ(ちょうどよい時)を得た対策を立てるので、常に大事に至らない。
一、公平無私な態度で臨むので、広く部下の支持を集めることができる。
リーダーたる者、組織の安泰をはかろうとするなら、まず、みずからの徳と能力を磨け、ということだ。

*参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。

私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。

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