潔きはつねに汚れより出で、 明るきはつねに晦より生ずる|菜根譚|
第七章 人と接するための心得
潔きは常に汚れより出で、 明るきは毎に晦より生ずる
ー潔常自汚出、明毎従晦生也ー 菜根譚 前集 24項
【菜根譚:明の洪自誠編。前集222条では人との交わり、事治、対応の道を説き、後集135条では退静閑居の楽しみを論じている】
書き下し文:
糞虫は至穢なるも、
変じて蝉となりて露を秋風に飲む。
腐草は光なきも、
化して蛍となりて釆を夏月に耀かす。
固知る、潔きは常に汚れより出で、
明るきは毎に晦より生ずるなり。