辞譲の心は礼の端なり|辞譲之心、礼之端也|孟子 公孫丑章句上|
第二章 自己を高める
辞譲の心は礼の端なり
ー辞譲之心、礼之端也ー 孟子 公孫丑章句上6
(孟子:七編。戦国中期の儒家孟軻の言行や学説を編集したもの。
性善説や王道論は有名。四書の一つ。)
{書き下し文}
惻隱の心は、仁の端なり。
羞惡の心は、義の端なり。
辞譲の心は、禮の端なり。
是非の心は、智の端なり。
惻隱・羞惡・辭讓・是非は情なり。仁・義・禮・智は性なり。
心は性情を統ぶる者なり。端は緒なり。
其の情の發するに因りて、性の本然得て見る可し。
猶物有りて中に在り、緒外に見 るるがごときなり。