兵の形は水に象る|中国古典 名言に学ぶ

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第六章

 

へいかたちみずかたど

-兵形象水-  孫子 虚実篇 8
(孫子:一巻。春秋末期の呉の孫武の撰した兵法書。)

【原文】
兵形象水
水之形避高而趨下、
兵之形避實而撃虚。
水因地而制流、
兵因敵而制勝。
故兵無常勢、
水無常形。

【書き下し文】
それへいかたちみずかたど
みずかたちたかきをけてひくきにおもむく、
へいかたちじつけてきょつ。
みずりてながれをせいし、
へいてきりてしょうせいす。
ゆえへい常勢じょうせいなく、
みず常形じょうけいし。

【意解】

軍のとる形というものは、水が決まった形が無く、
様々に姿を変えて高い所を避けて低い所に向かうのと同じように、
兵などの充実しているところを避け、
敵の手薄なところを攻撃することが大切である。

 水は地形の高低こうてい状況じょうきょうによってその時の流れ方を変化させる、
軍も敵の虚実きょじつによって、その時の勝ち方を変化させるものである。

 しょうたる者は戦い方の戦略戦術せんりゃくせんじゅつ熟知じゅくち必須ひっすであるが、
より肝心かんじんなのが、柔軟な思考で臨機応変りんきおうへん采配さいはいが出来ないと
戦に勝てないのだと言っている。

孫子そんし」の推奨すいしょうする戦い方を典型的てんけいてきに示しているのがこの
へいかたちみずかたど」という言葉だろう。

「水に一定の形がないように、戦い方にも不変の態勢はありえない。
敵の態勢に応じて自在に変化してこそ、勝利を握ることができるのだ」

水はすさまじいエネルギーをめているが、その形はきわめて柔軟じゅうなんである。
戦い方も、そんな水の姿に学べ、という。

 この思考は戦いだけで無く、
現代の人の生き方にも参考になる面と言えるかもしれない。

*参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。

私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。

ナオン について

美容業界での長年のマネージメント能力を活かし、 人生の選択時により善い選択(決断)の一助になればと、 中国古典の「意解」に取り組んでます。 古希を目前にして振り返れば、 その折々により善い選択(決断)が出来なかった事、 心ならずも人の心を傷つけてしまった事に、 後悔の思いは数知れず、走馬灯のように過ります。 私のように後悔先に立たずという思いは 読者には少しでも避けてほしいとの思いで ”中国古典 名言に学ぶ 総集編”を作成しました。
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