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ひとせつしてはすなわすべてこれ一団いちだん和気わき

 

ー接人渾是一団和気ー  近思録
【近思録:十四巻。宋の朱熹・呂祖謙の共著。宋の学者、周廉渓・程明道・
程伊川の著書や語録の中から六百二十二条を選んだ、初学者用のテキスト】

 

原文:
接人渾是一団和気

 

書き下し文:
ひとせつしてはすなわすべてこれ一団いちだん和気わき
 


 

意解:
一見して冷たさを感じさせる人物とか、
トゲトゲしい雰囲気を持った人物のもとには、人は集まってこない。
人に好かれるのは、親しみやすく、なごやかな雰囲気をまとい、
暖かさを感じさせる人物である。
それがここで言っている「和気」である。
「和気」もまた人間関係を円滑にする重要な条件である。
 
しかし、いくら「和気」が必要だからといって、
取ってつけたような、上辺うわべだけのものでは、かえって逆効果だ。
そんなものは、簡単に感じ取られ、見破られてしまう。
ほしいのは、内面からにじみ出てくる「和気」である。
 
「菜根譚|前集ー163」にも、同様な一節がある。
原文:
念頭寛厚的、
如春風煦育、
万物遭之而生。
念頭忌刻的、
如朔雪陰凝、
万物遭之而死。
 

書き下し文:
念頭ねんとう寛厚かんこうなるは、
春風しゅんぷう煦育くいくするがごとし、
万物ばんぶつこれにいて生ず。
念頭ねんとう忌刻きこくなるは、
朔雪さくゆき陰凝いんぎょうするが如し、
万物ばんぶつこれにいて死す。
 

意解:
心が広く温厚おんこうな人は、
春風が恵みをかけて暖かく育てるように、
万物がそのおかげで成長する。
心が嫉妬深しっとぶか薄情はくじょうな人は、
北国の雪がこおらせるように、
万物がそのためにれて死する。 と。
 

心の温かさ、そしてそこからにじみ出てくる「和気」、
これが必要なのである。

 

*「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。

 

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沈琳 二胡 女人花

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