盡く書を信ずれば則ち書なきに如かず|盡信書、則不如無書|孟子|
第二章 自己を高める
盡く書を信ずれば、則ち書なきに如かず
ー盡信書、則不如無書ー 孟子 盡心章句下3
(孟子:七編。戦国中期の儒家孟可の言行や学説を編集したもの。性善説や王道論は有名。四書の一つ。)
{書き下し文}
孟子曰く、
盡く書を信ぜば、則ち書無きに如かず。
程子曰く、
事を載す辭は、重く稱して其の實に過ぐる者有る容し。
學者當に其の義を識るべきのみ。
苟も辭を執れば、則ち時に或は義を害うこと有り。
書無きの愈れるに如かざるなり、と。
*程子:儒学者、程顥・程頤の尊称