
先発すれば人を制し、後発すれば人に制せられる
第六章
先発すれば人を制し、後発すれば人に制せられる
ー先発制人、後発制以人ー 漢書
【漢書:百二十巻。前漢の歴史を記録した正史。
後漢の班彪と、その子班固、班昭の選。】
漢書:
原文:先発制人、後発制以人
書き下し文:先発すれば人を制し、後発すれば人に制せられる
史記:
原文:先即制人、後則爲人所制
書き下し文:先んずれば則ち人を制し、後るれば則ち人の制する所と為る

先発すれば人を制し、後発すれば人に制せられる
意解:
漢書では秦の始皇帝亡き後、
項梁と項羽が反乱の挙兵をしたときのことばである。
史記では会稽郡の長官が語った言葉になっていて、
若干異なっているものの、
いずれにしても意味は同じである。
何事も先発の利点は有るが、それを成功に導くためには、
先発するだけでなく、的確な情勢判断であること、そして
後に続く第二、第三が用意されていること。
せっかく先発しても後が続かないのでは、これまたつぶされてしまう。
これらの条件を満たした上で先発すれば、
まさに鬼に金棒と言っていいだろう。
*参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。
私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。