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おのれかざるものともとするなかれ

 

ー無友不如己者ー  論語 学而第一 8
【論語:十巻二十編。孔子や孔子の門弟の言行を記したもの。
儒家の聖典とされている。四書の一つ】

 

原文:
子曰、
君子不重則不威、
學則不固。
主忠信、
無友不如己者
過則勿憚改。

 

書き下し文:
子曰しいわく、
君子くんしおもからざればすなわあらず、
まなべばすなわならず。
ちゅうしんしゅとし、
おのれかざるものともとすることかれ。
あやまちてはすなわあらたむるにはばかることかれ。
 


 

意解:
君子は、つねに言動を慎重しんちょうにしなければ、
外見がいけん軽薄けいはくに見え威厳いげんなく、
学ぶこともしっかり身につかない。
 
むろん忠信ちゅうしん忠実ちゅうじつ信義しんぎ)を第一義だいいちぎとし、
安易あんいに自分より知徳ちとくおとった人とまじわって優越感ゆうえつかんひたるべきではない。
はばかることなく、自分のあやまちをあやまちとしてみとめ、はばかることあらためる。
 
友を選ぶときには必ず自分より優れた人物を選べ、という。
孔子が「現実的」な事を言った理由は言うまでもなく、
自分を啓発けいはつするのに役立つからである。
 
南北朝時代の乱世に生きた顔之推がんしすいという人物は、
子孫しそん繁栄はんえいを願って「顔氏家訓がんしかくん」という一書を残しているが、
そのなかでかれは孔子の言葉を引いて、次のように語っている。
 
「例えば香りの高い花を活けた部屋に住み慣れた人は、
いつの間にかその芳香ほうこうを体にみつかせるものだ。
これと同じで、すぐれた人物を友にもてば、
長い間には自分もまた香気こうきはなつ人間となるのである。
だから、交友関係にはくれぐれも慎重しんちょうでありたい」
 
実際には、様々さまざまな人間と交友関係を結んでいるのが現実である。
だが、レベルの低い人間の中でお山の大将を気取きどっていては、
人間としての進歩が望めないことも事実である。

 

*参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。

 

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