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二人心を同じうすれば、その利、金を絶つ|中国古典 名言に学ぶ

二人心を同じうすれば、その利、金を絶つ50,96

二人心を同じうすれば、その利、金を絶つ50,96

第七章

二人ににんこころおなじうすれば、そのきん

ー二人同心、其利断金ー  易経 繋辞上伝
【易経:「易」または「周易」ともいう。五経の一つ。
卜筮ぼくぜいの法によって、倫理道徳を説いたもの。
上下の「経」と、その注釈篇である。
「十翼」からなり、十翼は孔子の編と伝えられている】

原文:
子曰、
君子之道、或出或處、
或默或語。
二人同心、其利斷金。
同心之言、其臭如蘭。

書き下し文:
子曰く、
君子の道、あるいはであるいはり、
あるいはもくしあるいはかたる。
二人心ににんこころを同じくすれば、そのきんつ。
同心どうしんげんは、そのかおりらんのごとし。

二人心を同じうすれば、その利、金を絶つ50,96

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意解:
孔子がいうには、
「君子の道は、世に出る者あれば、野におる者もあり、
黙っている者あれば、かたる者ある。
二人が心を同じくすれば、その鋭いさまは金を絶つ。
同心どうしんのことばは、そのかおりがらんのようである」と語っている。

二人の男性が心を合わせて一致協力すれば、
硬い金属でも断ち切るような威力を発揮する(断金だんきんまじわり)という意味である。
男と男の固い友情を語っている。

続けて、「同心どうしんげんは、かおらんのごとし
心を合わせている二人が放つ言葉は蘭の香りがする、とまで言っている。

この二つを合わせて「金蘭きんらんまじわり」という言葉も生まれている。

人は一人では生きられない。
何をするにしても、理解してくれる協力者を得ることが成功の鍵となる。
まして、同じ目的を持つ者同士が手を組めば、
心強いものであり、他から見れば友情の薫る蘭が目に映るのでは。

*参考資料:「中国古典一日一言」守屋洋(著)をもとに、
自分なりに追記や解釈して掲載しています。

私たちは、日々、何をするにしても
大なり小なり、決断(選択)をしている
その折々に思い出し、
より善い選択(決断)ができるように
貴方も私も 在りたいですね。

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